見栄っ張り

名古屋土産は重い―――と、よく言われます。
名古屋名物と言えば「ういろう」と「きしめん」が有名ですが、なるほど、かさばるし、重いですよね。

最近は少しずつ変わって来ましたが、名古屋の結婚式は引き出物が巨大です。
大きくてかさばる引き出物が良いとされて来た風潮があります。
徒歩や電車では結婚式にも出られません。引き出物が大き過ぎて、持って歩けないからです。必然的にマイカーかタクシーになります。

名古屋の嫁入りは凄い! と、ずっと言われて来ました。
町内の人たちに何百万もする嫁入り家具を披露し、お菓子を配り、そうして嫁いで行く―――
ひと昔前のお話ではありますが、決して大袈裟な作り話ではありません。

つまり、名古屋の人たちは大きなことやもの、豪華なことやものが大好きなのです。

見栄っ張りなのでしょうかね。

だけど東京や大阪のようにはなれず、「大いなる田舎」と呼ばれていることも事実です。

言葉もそうですよね。大阪の人たちは堂々と大阪弁を話しますが、名古屋の人たちは名古屋弁を隠そうとします。
テレビやラジオから大阪弁が流れて来ても違和感はありませんが、名古屋弁が流れて来るととてもおかしいです。なぜなのでしょうか。名古屋弁はダサい、と思われているからでしょうか。

わたしも名古屋の人間です。
名古屋弁がダサいとは言いたくありませんが、よその土地の人と話すときは、気が付けば標準語を喋っています。
名古屋弁を喋らないことが見栄だとしたら、なんだか悲しいですよね。